オレオレ

シャープ・オブジェクト KIZU-傷-:連続少女猟奇殺人事件のオレオレのレビュー・感想・評価

3.0
原作を読んだ時にはもうドラマ化されており、A.アダムスとP.クラークソン母娘を頭に描きながら読了。満を持してドラマを見たら、配役はやっぱりドンピシャだったけど、ミステリー度が低い演出だったかなあ、と思った。ミステリー度というか、不安を積み上げるスピードが遅いというか。まあ、想像しながら、の読書と違って、映像化、しかもどんでん返しというか、サプライズのある本の映像化は難しいよね・・・

しかしまー、A.アダムスに限らず、村人からFBIから、みんなが昼間っから飲んでばっかり!A.アダムスは全話通じて、チェリーパイとなんかわからんディナー一回くらいしか食べてないし。よくあんなんで運転とか日常生活できるよなあ・・・

ドラマはいろいろとフラッシュバックが挟み込まれ(特に前半)、かつ、A.アダムスも低い声で機嫌悪く喋るばかりなので、この辺で断念してしまうかも。警察もFBIも、なんだか捜査してないしさー。少女が二人猟奇的に連続殺害されても、FBIが大挙して出張ってこないのね、笑。なんか、下っ端の捜査官(C.メッシーナ)以外、補充とか来ないし。
まあ、閉鎖的な社会、噂のひとり歩き、村民全員が顔見知り、村の唯一の産業(養豚)を仕切っている一家などなど、小さな村あるあるが重要な舞台設定で、田舎出身の私にはこの閉塞感が良く分かった。抑圧された精神の発露、はない田舎町だと思うけど、笑。

A.アダムスの実家のビクトリアン調の家がめちゃ好み!
シルクに手描き、とやらの壁紙も素敵!ベッドルームが何個もあるわりには、やたらキッチン・ダイニングが狭いが。あんな家のパティオなら、そりゃー昼間っからハイボールかモヒートでもガンガン飲みたいよな。

それにしても、邦題がゴミ・・・