全体的に静かで暗い物語ですが、キービジュアルの溶鉱炉と〝照柿〟の赤い色味が画に表されています。物語の中心にいる美保子の湿った感じの妖艶さも全編に渡って纏わりつきます。 加えて合田が自室でかけるレコード………これが「Kyrie(キリエ)」(キリスト教で〝憐れみの讃歌〟と言われる式文であり聖歌)なので重厚感が凄い。合田の複雑に重なる想いとKyrieの男性の重なり合う合唱が恐ろしいほど合っているのです。(今回使われているのは「Missa Corsica in Monticello / Ens a Cumpagnia、Nicole Casalonga(Org)の第1曲Kyrie」と思われます) エンディング曲「Nerve Net」Brian Eno も良かった〜!ここでエレクトロニックとかニクイ!