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迷路荘の惨劇のShoMのレビュー・感想・評価

迷路荘の惨劇(1978年製作のドラマ)
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原作読了後に鑑賞。横溝正史シリーズⅡ の最終EP。過去の因縁、旧華族、洞窟、片腕の男等々と横溝エッセンスが凝縮。

一部登場人物と原作で長く尺を取られていたアリバイ整理をカット。さらに事件の発生順が違うのだけど、整理された映像化の方が原作よりも物語に筋が通っているような気がする。

TVドラマなのでカラクリだらけの迷路荘と地下通路、洞窟“鬼の岩屋”のスケール感が乏しいのが残念。

三橋達也による剛毅な篠崎慎吾、仲谷昇の貴族の屈折を体現した古館元伯爵とキャスティングがイメージ通り。
中でも浜木綿子の表情の読み取れない“能面の女”倭文子夫人、原作から抜け出てきたような千石規子の糸女が出色。
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