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ブラックボード〜時代と戦った教師たち〜のmakoのレビュー・感想・評価

4.0
三夜合計のスコアにしています。

三部作の一作目

三部作の舞台は東京都大田区立都中学校という架空の中学校を舞台に、一夜毎に3つの違う時代の黒板(ブラックボード)の前に立つ教師を主人公としている。Wikipediaより抜粋。

主人公の教師役は櫻井翔。戦後が舞台。
戦前生徒達を戦地に送り出し、自らも戦地に赴き復員した。

戦地に送ることが未来に繋がると信じて生徒を見送った(そういう教育をしていた)のに、敗戦し生徒の未来を奪ってしまったことに自責の念にかられる。でも当時はそれが当たり前だった。時代に翻弄された教師を櫻井翔が好演していました。

生き残った教え子がその後教師になる。二作目はその教師が主人公。

生徒役には菅田将暉、野村周平など若手俳優が出演しています。

三部作の二作目。
舞台は1980年。
主人公の教師役を佐藤浩市。
校内暴力が吹き荒れていた時代です。
不良女子高生役を志田未来が演じています。
この頃の先生達も大変だったと思う。
私はこの少し下の世代だけど、私が通っていた時も中学校は荒れてました。まだ短ランや裏地に刺繍がある学ランを着ている男子やスカートが長かったりセーラー服の裾を詰めた女子がいました(¯―¯٥) 私はしてませんよ^_^;

不良をどうにか立ち直らせたいと教師が必死に生徒に立ち向かっていく姿が印象的でした。

三部作の最後。

神木君が当時18歳だったと思うけど中学生役を演じていました。
松下奈緒が先生役で、転校してきた神木君によってクラス崩壊が起きるというもの。
神木君、最初は問題児かと思われていたが、本当は母親のネグレクトにより授業についてこれなかっただけだった。
それを他人に知られたくない為に問題行動を起こしていた。

考えさせられるドラマでした。
表面だけで物事を見ていたらただの問題児だけど、よくよく内面を知ればその子にも悩みがあり深刻な状況だったりする。

良いドラマでした。
中学生役を演じた神木君が儚い感じで最高でした。
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