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シカゴタイプライターのgukuのレビュー・感想・評価

シカゴタイプライター(2017年製作のドラマ)
3.7
古いタイプライターから始まる時空を超えた物語。現世と日本統治下時代を生きた若者達が主人公。ユ・アイン、イム・スジョン、コ・ギョンピョが、一人二役それぞれの時代の若者を演じます。

独立を夢見て闘う1930年代は切ない話に仕上がっていたけれど、日本を極端に非難する描写はなかったのでホッとしました。世が世ならもっと違う愛の表現があったのかなぁと3人の関係性を含め恋心の向かう先が悲しかった・・。
現世パートはコメディタッチな部分も多かったので、ドラマ全体としてはそう重さを感じず見やすかったです。

売れっ子作家として活躍するユアインが、ヤクザっぽい謎の角刈りヘアでびっくりしましたが、前世との違いを強調するためと思えば良い演出だったのかもしれません。前世のユアインは色気も雰囲気もとても素敵で観ていてしびれました! コ・ギョンピョは落ち着いた切ない演技も上手で何度も泣かされました。
最近の注目ドラマでも活躍してるクァク・シヤンが悪役を演じていて、観てるだけでも本当に小憎たらしかったです。笑
ヒロインに関して言えば、ユ・アインより実年齢が6歳も歳上のイム・スジョンが、ここではかなり歳下設定だったのがしっくりこず、特に前世の青春時代のシーンはかなり無理があったように感じました。とは言え、ノスタルジックな雰囲気と美しい隔世もののファンタジーとしては、とても素敵な作品だったと思います。

ユ・アインとコ・ギョンピョの5年ぶりの共演作『ソウルバイブス』も覗いてみたくなりました。
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