田村正和さん追悼ということで昨日放送されていたドラマ。当時自分は生まれていたもののこのような作品が放送されていたことは全く知らなかった。

田村正和さんと言えば、自分の中では古畑任三郎シリーズのイメージしかなくて、他の出演作品は全然鑑賞したことがなかったことに気づいた。あのシリーズ、リアルタイムで観れなかった分とかも再放送等で結構鑑賞していて本当に大好きだった。

そうした経緯もあり、このドラマを観た訳だが、静かなる中にも内なる情熱を込めた繊細な演技ができるのは、きっと田村正和さん以外の役者さんにはいない気がしてとても寂しい気持ちになった。素敵だったなあ。どんどん名優と呼ばれている方が亡くなっていくのはやはりつらいものがある。こうして映像で残っていてくれるのは、だからこそ本当にありがたいと感じた。

津川雅彦さんもこのドラマには登場しており、田村正和さんとの掛け合いも多くあった訳だが、もう絶対にそのようなシーンを観ることができないと思うと感慨深いものがあった。

また、物語の鍵となる女性を演じた沢口靖子さんも、当時の美しさと現在が全然変わっていなくて驚きだった。むしろ今のほうが落ち着いていて、大人の魅力溢れる美しさを感じるくらいで素晴らしい。最後の涙を流す法廷シーンもかなり好きでした。

物語に関しては、松本清張の作品ってかなり実写化されているが、意外と自分は観たことがなくて、このドラマが初めてくらいだったかと思うがとても面白かった。
“愛”って本当に難しいなと。誰かを独り占めにしたい気持ちも、愛された記憶が悲しい記憶に変わることを拒む気持ちもよく分かる。原作が面白いのか、このプロデューサーや役者陣だったからこそ生まれた良さなのかは分からないが、こうした上質なドラマが現代の日本でもっと放送されてほしいと感じた。

やはり古畑任三郎シリーズ、FODとかに入って見返そうか🤔𓈒𓂂𓏸 切実にゴールデンタイムとかで再放送してほしい、テレビ局よ…。

田村正和さん、どうか安らかに。
大好きな役者さんです。
素敵な作品をありがとうございました。

金沢の雨の夜…。1台の車が海に転落した。運転していた高級料亭の主人・白川福太郎（小林稔侍）が死亡。同乗していた若い妻・球磨子（沢口靖子）は自ら脱出し、一命をとり留めた。単なる事故で終わるはずだった雨の夜の出来事は、夫に8億円もの生命保険がかけられていたこと、球磨子が前科４犯だったことから一変する。
北陸日々新聞社会部の記者・秋谷容子（室井滋）を筆頭に、マスメディアは球磨子の過過去を暴き、彼女を“稀代の悪女”“鬼クマ”と書きたて、ついに警察も球磨子を殺人容疑で逮捕する。
はたして“鬼クマ”は夫殺しの悪女なのか!?　一貫して無実を主張する球磨子に心動かされた弁護士・佐原貞吉（田村正和）は“鬼クマ”を無罪にするため、孤独な闘いを開始する…。
松本清張のサスペンス小説のドラマ化。
様々なキャストで映像化しているが、今回は連続ドラマ「告発　国選弁護人・佐原貞吉」のエピソード０的な内容。
沢口靖子演じる球磨子は途中までは、様々な顔を使い周りを翻弄するが、佐原が球磨子の過去を掘り下げると別の顔が見えてくるのが沢口靖子ならではの魅力がある。　
田村正和演じる佐原は、国選弁護人というより探偵や刑事よりで、依頼人に寄り添う情の厚さと真実を追求する妥協のなさがヒューマンヒーロー的な魅力があり、事件の真相を謎解きするスリリングなサスペンスドラマに仕上がっている。

• #田村正和追悼

田村正和さんの追悼特別番組

8億円保険金殺人。
容疑者は北陸一の美人女将。
死刑か無罪か。
国選弁護人が挑む有罪率99%の壁。

重要参考人の美人女将・白川球磨子役に沢口靖子。
国選弁護人・佐原弁護士役に田村正和。

夫を殺したのは球磨子なのか。
真相はいかに？！

気性の荒い疑惑の女役を沢口靖子さんが演じていて新鮮でした。
こんな役見たことがない。
田村正和さんの弁護士役、似合ってました。

愛するが故の言動。
過熱するマスコミの報道。
それらが絡み合い、球磨子の本性が分からなくなる。
先入観をもたず、球磨子の足跡を辿る佐原弁護士。そして導き出した事件の真相と球磨子の想い。

徐々に引き込まれて面白かったです。

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