ひば

トワイライト・ゾーン シーズン2のひばのレビュー・感想・評価

4.5
S1より著名俳優が出なくなったが作家性が出てきた。アジア人や黒人も必ず1話一人は主人公や相方として出てくるので良い。良心とせめぎ合い研磨されていく背徳感、ネットストーカー、秩序、監視社会、発展し便利な生活で逆に手放すものが主なテーマであったようなイメージ。丸々1話タコ🐙の話とかある。脳9つあって賢いもんな。
『try, try』は恋愛タイムリープモノであったが、そのターゲットにされた相手は自分より自分のことを知る相手に恐怖を感じずに受け入れられるか、それは優越感と支配欲そしてミソジニーではないかと男性の有害性に結びつけた新感覚。恐怖からそれに抗う強さに変化していく女性。車から救う(不注意を責めない、「悪い日だったから」というと「どんな日にするかは自分次第」と洒落た台詞で去る)、勝手にチケット代を払う(断ろうとすると「博物館から奪い返せば?野蛮的な人だな」)という出会いは一見悪くないが勝手に奢られたりすると自分の器を誇示したいだけの人間に思える。「君の歴代恋人はひどいやつばかりで自分に自信がある男を好きになる」と共感を誘いたいのだろうが人の癪に障る物言いをし、博物館を愛していると知りながら歴史物に敬意を払わず耳の聞こえない職員をおちょくり、あると信じきっている背徳感を引きずり楽しませようとする。共通点を探すにしろ"名前はよくあるKで終わる方のマークだけど、Cで終わる方といえば君のしょうもない初恋の思い出とリンクさせられる"という気持ち悪さ。「君のために君を学んでいた、こんなに全てを正直に話したのに何故だめ?」「私を操り嘘をついた。あなたは私と何かするためじゃなく私に何か仕掛けるために練習してきた。あなたの愛はテロ。あなたは身勝手に行動する自由、私は脅されない自由が欲しい」彼女の研究テーマである仮面とは今でいうアイコンであるとも考えられる。文化的偏見から独断的に並べられた数々、多くの役割があり種類も表情豊かで見る者の感情に訴える。感情や不死や永遠の命の表れともいう。「うまくテーマにできたら永遠に小論文を書けて人間的な暮らしから逃げられるのに」「心の奥底と理性には境界がない」「不条理は真実の極み、過ぎた真実は隔離される」「人生の長さや奥深さに価値があるわけではない」絶対に訪れない結末の間違いとは繰り返す結末の間違いとは
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