きなこ

TWO WEEKSのきなこのレビュー・感想・評価

TWO WEEKS(2019年製作のドラマ)
3.8
気になっていた作品。
比嘉愛美さんが、話題になったタイミングで思い出して視聴。

おもしろかった!
結構偶然に助けられたり、ストーリーラインに若干の都合の良さは感じるものの、
テンポよくハラハラする感じがとても良かったです。

メインの3人、好きでした。
芳根京子さん素敵ですね。
三浦貴大さんの優しさ。有馬は有馬でかっこいいのが良かったです。
そして何と言っても三浦春馬さん。
投げやりな暮らしに浸かっている気だるい感じから、
父性が芽生える瞬間の柔らかい表情に魅せられました。はなちゃんに対する優しい笑顔。
娘のためにひたすら逃げる、後がない、切実で必死な目も。
三浦春馬なんだけど、絶対的に結城大地だった。
当たり役に思えるんだけれど、三浦さんに関しては、何を見ても当たり役に思えてしまうのかもしれない。
そんなにたくさん見てはいないのだけれど、カネ恋も、夜更けにバナナも、コンフィデンスマンも、アイネクライネも、それぞれ全然違う役柄なのに全部ぴったりに見えた。
こんなにしなやかに動き回っている三浦さんが、もういないなんて信じられないし、素敵な俳優さんだなぁ、もっともっと色々な作品で拝見したかったなぁってまた思った。
この存在感や品の良さ、細やかな役作り、長く活躍するはずの方だったと思う。
彼が残した作品たちを、大切に観たい。

比嘉愛美さんの母親も優しくって素敵。
はなちゃんの笑顔かわいすぎる。
柿澤勇人さんは、こういう作品なら、ちょい役でもだいたいはこういう役。
黒幕はキャストでなんとなくわかっちゃうのが寂しい。
ちなみに、最後のネタばらし、高嶋政伸さんと殺し屋に一番びっくりしました。悪役といえと、こんなに清々しくクズだなんて。柴崎が立ち止まった一瞬に、ほんの少しだけ救いを感じたけど、その時もう相手は立ち止まってくれないという報い。
検事の事務官、近藤公園さんが地味に好きでした。
きなこ

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