jonajona

ファルコン&ウィンター・ソルジャーのjonajonaのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ファルコンandウィンターソルジャーなのに巷では『バキツバ』って呼ばれてるなんてジャニすぎて控えめに言って草間彌生。

期待値が高すぎたのか、
テーマ設定は惹かれるものがあったけど、真面目すぎたというかガツンとアガるシーンが少なくて少し残念だった。

もっと二代目キャップとバチバチやる話だと思ってたなー…

キャプテン・アメリカというアメリカの善性の象徴みたいなキャラの『後継ぎ』のお話とあって、キャップシリーズのマーベル屈指の社会性高いテーマ設定が同じく継承されてて好感触。
裏に隠されたアメリカンの悪性、黒人差別問題などに切り込んだのは素晴らしい。
敵キャラ達も奪われた人間がテロリストとして拡大していく悲惨な背景があり感情移入できて、正直これはアルカイダ的でもあり歴史へのかなり勇気ある内省だと思う。
カリスマを背負おうとする二代目キャップの登場というキナ臭い展開もワクワク。

ただ、テーマ性を大切にしすぎて盛り込み過多になり、キャップというアイコニックな中心を失った反動か物語に迫力が足りない。
ほいで二代目キャップの振り切れ具合もかなり物足りない。絶対こいつが暴走して今ドラマのボスキャラになる方が盛り上がるだろうに、あえてかそこは避けてる。駄目な人間だったから追い出して二代目キャップの座を取り返したぞ!という分かりやすさを排除したつもりなのかな。それでも僕は非常に残念だった。

主演2人がちょっと微妙にツンケンしてる感じの距離感なのももどかしい。
決別するならもっと激しくしてほしい。そうじゃないなら、無駄な間延びにしかならない険悪展開はなしでいこうや。
なにより、致命的なのがこの2人が絡んでるシーンがアベンジャーズメインチームにおけるかけ合いのようなおかしみを発揮していないところ。
ベシャリが退屈なんじゃわ。

安定して一定のクオリティは超えてきているけど、今回は物語の展開が少し鈍重だった。
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