数々のドラマを見て来た中で、真打登場といったところ。「明蘭」が闘う天使の物語だとすれば、「瓔珞」は美しい悪魔たちの狂喜乱舞。胸が悪くなるほど陰湿で、ゾクゾクするほど爽快。
姉の死をめぐるサスペンス、後宮の愛憎、甘酸っぱい初恋、そして、陰謀、陰謀、陰謀。全70話、ひとつも捨て回なし。頭の先から尻尾の先までぎっしりあんこが詰まった鯛焼き状態。真夏の炎天下で撮影された雪の紫禁城のシーンが圧巻。
「国宝級のイケメン」の名に恥じぬ、シュー・カイの美貌。琥珀色の瞳に脳天爆発。
どんでん返しが多すぎて、終盤ついていけなくなったという、完全に個人の能力問題を棚にあげて、そこのところだけマイナス0.1。