Qちゃん

京都人の密かな愉しみ Blue 修業中 祗園さんの来はる夏のQちゃんのレビュー・感想・評価

5.0
現状フィルマーク上にあるのが本作のみのようなので、ここにシリーズ全部の総括レビュー載せますすみません。

東京に出て社会人になってしばらくした頃、新生活にも仕事にも慣れて、京都の雰囲気や味が恋しくなってきた、まさにその頃始まった「京都人の密かな愉しみ」シリーズ。1作目から虜になって、ずっと大好きで、第2シーズン最終回の昨日の録画を、いま観終えた。

感無量です。大好きでした。寂しいです。
正直私、あらゆるテレビシリーズ作品で一番好きなの本シリーズでした。

足がけ8年になるのかな?不定期ながら観逃さないよう、録画し損ねないよう、いつも心のどこかで気にし続け、追い続け、郷愁の念と共に心の支えともなっていた素晴らしい作品でした。

外観だけなぞった京都でなく、初期の頃は特に、よそ者からは見えにくいけど京都人に対して漠然と抱いているイメージや不思議な行動などをゆるゆると気持ちよく解きほぐしていく。生活者の体感してる明文化されない生活習慣や文化を丁寧に拾い、京都の時間の流れや雰囲気、季節に沿って、真面目に頑固に、でも上手いことやりつつ暮らしてはる京都人たちの等身大の姿を柔らかな作風で描いて見せてくれはる。

それがまた、ドキュメンタリー、創作ドラマ、旅番組、料理番組、教養番組、いろんな要素を最適な使い方で滑らかに紡ぎ合わせてて、観てて一向に飽きないしテンポも良くて面白い。

恐らく人気が出て、どんどんドラマ部分が増えてきた。あと、料理コーナー「あっさりだけやあらしません」の、大原千鶴さんの料理の素朴なシズルと松尾アナとの噛み合ってるのかないのか微妙な面白辛口トークが最高すぎて、スピンオフとしか思えない番組「あてなよる」が誕生。本編で私がたぶん一番笑ったのは松茸と猪の話です。

第1シーズン終わって凄いロスな気持ちに陥ってた時に、第2シーズン始まるって知った時は、本当に狂喜乱舞したな。。とはいえ常盤貴子さんもう出ないしテーマ曲が最高だった京都慕情のリメイクから変更みたいやけど大丈夫なんかとか思ってたら、全然杞憂だった。若返りした第2シーズンもずっと面白く、癒されて、変わらず大好きでした。

こんなに質の高い作品シリーズを生み出して下さった、全ての演者やドキュメンタリー箇所含めた出演者の皆さん、脚本•演出 •制作統括の源孝志さん、そしてコロナ初期の過渡期も含めて長年に亘って本作にゴー出してるNHKには本当に感謝しかありません。

大好きでした。本当にありがとうございました。
取材や制作大変やと思うので、特別番組でも良いので、いつかカムバックしてもらえると嬉しいな、と超淡い期待を寄せておきます。。
Qちゃん

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