96〜99年らしい構成、内容、
もっと上手く制作できたのでは、とも。
いかんせん、構図、視点、行動、
分りづらい点が多々あり過ぎて
事件の凶悪さ、醜悪さ、犯人の凶暴さや非道さ、
追い詰めて行く様が伝わりにくかったのでは、と
思います。
例えば、被害者の遺体。見せないにせよ、
それを口頭説明や主人公の能力の
断片で見せられても、『ん？今の何だった？』と
そちらが先行してしまい、
被害者への移入や犯人の凶悪さは伝わっては
来ないのではないかと思います。
もう1点は、
地元警察、協力先の警察が
基本的には懐疑的、非協力、否定的、な事。
時には仲間すら。
何度も主人公の特殊能力により、
解決を目の当たりにしているというのに
次の回では、否定から入るというベース。
要するに、主人公 vs 関係者 という
基本設定が毎回繰り広げられる、
というダルさの上に、
事件、犯人、解決、が繰り広げられる
ワンパターンな感じに、飽きがきました。
神を信仰しない主人公はいいとして、
宗教色の強い内容、というのも…
良くも悪くも、でしょうか。
この数年後から始まる、クリミナルマインド。
こちらも残酷な事件、連続殺人犯、テロリスト、
シリアルキラーを扱うドラマですが、
多種多様な事件を、
きちんと、順序立ててプロファイルし、
論理的に犯人を特定し追い詰めていく過程は、
やはり、桁違いに面白かったです。
シーズン15まである上、近々、復活となるのも
うなずけますが、
本作の様な、『惜しい』作品などを教訓に
出来上がっているのかもしれませんね。
脚本やアングル、見せ方が上手ければ…
少し期待外れでした。
