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磯野家の人々〜20年後のサザエさん〜のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.3
20年後の磯野家の人々は…カツオ(31歳)(濱田岳)は野球選手、漫画家など、夢見ては挫折するのを繰り返し、今は商店街の洋食店でシェフをしているが、経営がうまくいかず幾度目かの挫折の危機に直面している。
ワカメ(29歳)(松岡茉優)はアパレル関係のデザイナーをやっているが、なかなか自分のデザインが採用されず悩んでいる。
タラオ(23歳)(成田凌)は就職活動中だが、やりたいことが見つからず面接で玉砕の日々を送っている。
また、波平(74歳)(伊武雅刀)は定年退職を迎えて時間的余裕ができ、カツオたちへの将来を今まで以上に案ずる一方、距離感の取り方がわからず歯がゆい思いを抱えている。そんな夫・波平と磯野家の人々の姿をあたたかな愛情で見守るフネ(70代)。
マスオ(48歳)(西島秀俊)は出世したものの、中間管理職として板挟みの会社員生活を過ごしている。
もやもやとした曇り空模様の磯野家に明るい太陽のような笑顔を取り戻そうとサザエ(44歳)(天海祐希)は奮起する。盆踊り大会に家族みんなで集合!と呼びかけるが、天気予報によると急に発生した嵐が近づいてきており…。サザエは磯野家に明るい太陽を照らすことができるだろうかー。
アニメや原作から20年後の磯野家を描くオリジナルドラマ。
それぞれイメージ通りのキャストだが、特にサザエさんを演じた天海祐希さんは、明るさと快活な魅力を前面に出していて新たな当たり役になっている。
ワカメやカツオは仕事、タラオは就活、マスオは新人教育とそれぞれ現実にぶつかりながらも、サザエの「あなたたちにはやりたいことをやって楽しい日々を過ごして欲しい」という思いに励まされ磯野家の面々が元気を取り戻したりする展開が商店街が寂れ始めていたり中間管理職の辛さがあるなど程よくリアルさがあり、ほっこりするホームドラマ。
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