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モザイクジャパンのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

モザイクジャパン(2014年製作のドラマ)
4.3
東京の証券会社をリストラされた常末理市(永山絢斗)が、生まれ育った田舎町に帰郷すると、故郷はアダルト産業に飲み込まれた町と化していた。
常末理市は両親の薦めで、田舎町には不釣合いな自社ビルを持つ企業GALAXYZに就職。しかし、その職場の女性たちはAV女優であり、就業中もオフィス内やトイレなどいたるところで、絡みの撮影が行なわれていた。一目ぼれした木内桃子(ハマカワフミエ)もそのひとり。
父母や祖父は、さして利益にならない農業よりもモザイク消しの仕事に熱を入れ、中学時代の恩師や同級生たちもがAV男優や女優へ転職し、田舎町全体がAV産業なしでは成り立たない有様。生真面目な証券マンであった常末理市は葛藤しながらも、社長の九井良明(高橋一生)に「モザイクの向こう側にあるものを見せよう!」と煽られAV業界に飲み込まれていく。
アダルトビデオ業界を通して、女性が搾取される現状、過疎化する僻地の問題、何よりも体裁で繕い隠す日本というものをえぐった社会派なメッセージ性、永山絢斗や高橋一生やハマカワフミエの熱演、WOWOWだからこそ出来た衝撃的なドラマ。
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