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悪魔の手毬唄〜金田一耕助、再び〜のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

3.8
岡山と兵庫の県境にある鬼首村(おにこうべむら)では、由良家(ゆらけ)と仁礼家(にれけ)という、2つの名家が対立していた。
岡山県警警部・磯川常次郎(古谷一行)の依頼を受け、金田一耕助(加藤シゲアキ)はその村にある亀の湯という温泉宿を訪れる。
そこの女主人である青池リカ(寺島しのぶ)は、20年前に起きた悲惨な事件によって夫の源治郎を亡くしていた。そして、その犯人・恩田幾三はいまだに行方不明だという。
ある日、鬼首村出身の人気歌手・大空ゆかり(中条あやみ)が帰郷するということで村中が活気づく中、リカの息子・歌名雄(小瀧望)の婚約者である由良泰子(菅野莉央)が、滝つぼで死んでいるのが発見された。
金田一耕助は、この村に伝わる手毬歌に見立てて殺害されたことに気づき捜査に乗り出す。
横溝正史のミステリー小説をドラマ化。
相変わらずコメディドラマギリギリの大袈裟な演出が鼻につくが、鬼首村で詐欺を働いた恩田幾三が詐欺をした動機や鬼首村の職業差別に虐げられた者の怨念が事件の裏側にあるなど、事件の動機や関係者の怨讐や愛憎が色濃く描かれている点は良かった。
その分、3人娘と歌名雄の恋愛関係が薄くなっているし恋愛面が薄いのが、残念。
前作よりマシだったミステリードラマ。
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