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ディキンスン ~若き女性詩人の憂鬱~ シーズン3のshunのレビュー・感想・評価

5.0
19世紀世界文学史上の天才詩人であるエミリー・ディキンスンを描いたApple tv+のドラマシリーズの最終シーズン

南北戦争や社会の不平等の中で「希望」とは何か、そして詩を書き続けることの意味を問う場面が多かった。

ペンと紙を手に無限の可能性を信じるエミリーの姿を見ると、200年経ってやっと時代が彼女に追いつこうとし始めたのかなと思う。
そういった意味でもこの年頃の若き悩める女性を演じさせたら右に出る者はいないであろうヘイリー・スタインフェルドの演技に大きく心を揺さぶられる。

当時の世界観を残しながら現代の音楽や言葉遣いを取り入れて作られた親しみやすさもこのドラマの魅力の一つでしょう。

ネトフリやアマプラほどメジャーではないアップルtvの配信作品ですが、これを観るためだけでも入る価値はあると思う。

ヘイリー・スタインフェルドの代表作と言っていいと思うし素晴らしい作品に出会えたことに感謝です。
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