松坂桃李の微笑みが穏やかな善人に感じる時と、不穏で怖く感じる時とがある
同じ笑みでも
こちら側の見る目によって違って見える
人は、結末に至る「理由」を知りたがる
その理由によって
情状酌量の余地があるとか
シリアルキラーの極悪人だとか
判断し、納得し、安心したい
結局他人の心の内はそう簡単に分からない
身近にいる夫婦でさえ分からない
いつも自分を支えてくれてる夫の優しい微笑みもまた
その本性を知ったことで憎悪の微笑みと映る
先日『離婚しようよ』でダメダメなクズ夫役の松坂桃李を見たばかりだが
『流浪の月』や今作のようなちょっと影のあるシリアスな松坂桃李はやはり良い