みう

ジェイコブを守るためのみうのネタバレレビュー・内容・結末

ジェイコブを守るため(2020年製作のドラマ)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

事件前と事件後しか存在しない。

親としては息子のことを信じたいのだろう。パパもママもそうだったと思う。キービジュアルで親たちは目を伏せていて息子だけこちらを見ている絵が印象的で見始めた。3話あたりからほぼ一気見。お互いのために正しい裁判は必要だった。疑いを完全に晴らすことはできない。悲しい出来事。

いじめっ子が死んでもそこを指摘されることはなく、ただめっちゃ追悼されたり基金作られたり、裁判ではただの「意地悪」とあやふやに表現されたりしているところがちょっと腹立った。
ジェイコブの行き過ぎた行動やおかしな行動ももやもやした。
ローリーの行動は理解できるし同情もできる。ただ初めから答えを決めていて、望んでいた答えが出るように仕向けといてそれを言われた時の反応とか、うーん、それほど切羽詰まっていたってことだろう。彼女には心を打ち明けられる親友が必要だった。当事者である家族以外で。それが足りなかったんだと思う。
まあ、この3人の間でももっと会話が必要だったのかもね。

結局、ジェイコブがやったのかやってないのかはあまり重要ではなく、身内が容疑者になった時、いかなる時にも無実を信じるのか、どんな手段を取ってでも家族を守るのか、真実を求めて正しい処分を受けさせるのか、自分ならどうするのか。そういうことを考えさせたかったドラマだったのかな。

これからのことを思うと、とても救いのないバッドエンドに見える。でも見て良かったと思う。
みう

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