漱石枕流

未来の大統領の日記 シーズン1の漱石枕流のレビュー・感想・評価

3.1
観る前、私はこの作品をてっきり〝将来、自分が大統領になることをあらかじめ知ってしまう少女の話〟だと思ったのだ。しかし実際には日記を通して大統領の少女時代を描くだけだった。ここは少々がっかりしてしまった。

そうはいってもまったく興味がないテーマではない。〝大統領になった人物がどんな子供時代を送ったか〟は強く関心が湧くところである。ただ、フィクションでこれをやるのは果たしてどうかな・・・? という気がするのだ。

結論から言うと、キューバ系アメリカ人女子中学生を等身大で描いたコメディードラマとして見れば、ふつうにおもしろく観られる。特筆すべき何かがあるのではないのだが、キャラクターにはそれなりに魅力があるし、ストーリーも明快である。

特に主人公が完璧でなく、一般的な少女と同じく欠点もあるだと描かれている部分には好感を持った。ここはやはり〝大統領になる人間が、幼かった頃から完璧というわけではない〟と言いたいのだろう。

ひとつ残念だったのは、主人公が「日記さん」と呼ぶところ。アンネ・フランクが〝キティ〟と名付けていたみたいに、何か呼び名がほしかった。

[ドイツ語吹替音声+日本語字幕]2021/12/11-20 Disney+
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