はさみのり

天城越えのはさみのりのレビュー・感想・評価

天城越え(1978年製作のドラマ)
3.8
言わずと知れた松本清張の「天城越え」
NHKで清張没後30年での再放送📺

天城越え、と聞くと石川さゆりのフレーズが出てくるカラオケ🎤大好き人間ですが、
この同名タイトル曲の歌詞もこの小説にインスパイアされて作られたとか⁉︎
いやいや、こちらの歌詞はもう情念が凄くて修羅場上等で乱れまくっても生きていく〜的な怖いくらいのドロドロな歌な訳で💦

ドラマ「天城越え」は、何度もリメイクされているが、本作は'78年のもの。

大谷直子、佐藤慶、鶴見慎吾が主要キャラだが、この3人共演技が素晴らしく、眼で語るシーンも多い。

大谷直子は美しく妖艶✨
佐藤慶は寡黙な役だが、若くギラギラしている。
特に注目は鶴見慎吾が子役で、初々しく可愛い😍
それでいて演技が上手✨
先日観た「エンディングカット」ではオジ様ぶりが板についてたが、本作出演の翌年に金八先生でブレイクするという流れなので、こちらの演技の評価が良かった事も推察される🌟

舞台は大正15年、
少年が天城峠で遊女と出会い、一目惚れ💓
彼の思春期=性の目覚め、な辺りが下品な表現無く伝わるし、それが物語の軸となっている。

話はシンプルだが、やはり役者の演技に惹かれる〜✨

主要キャラ3人の過去の辛い経験があっての天城峠入りだが、少年のエピソードは薄めだったかと。

その少年が現代('78年)には宇野重吉となり、過去を振り返るが、
心がザワザワするシーンでは和太鼓が軽快に鳴り続ける😅(和田勉の好みかな😅)

宇野重吉の眼の演技も凄かった。
息子の寺尾聰がどんどん似てきている😊

そうそう、
お遍路さんの役で松本清張自身が登場したのにはびっくりだった。
セリフもちゃんとあって、、、🤭
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