たわらさん

岸辺露伴は動かないのたわらさんのレビュー・感想・評価

岸辺露伴は動かない(2020年製作のドラマ)
4.2
✔️2020
荒木作品が好きなので贔屓目で観てしまうもののテンポ感が気になってしまったのが正直な感想。ただ、その尺の長さが志士十五先生との会話や3話の奇跡が味わい深いものになっている。日常に潜む非日常を巧みに描けていて、特に2話の森山未來の変化する演技は素晴らしい。この非日常体験も匙加減が良く、スタンドをギフトにすることでフィクション過ぎないようにしている。三次元化の成功と同時にNHKの年末の企画としても成功だったのではなかろうか。

✔️2021
前シーズンより全スタッフの意気込みが感じられて、『岸辺露伴は動かない』の世界が洗礼化された。相変わらずヘヴンズドアーによる本が多種多様であり、衣装や小道具と細部の作り込みが凄まじい。光を上手く使うことで自然の生命力が表れたり、下から撮ることで何者かに見られているかもしれない異様さがカメラアングルによって表現される。

エピソードの選定が良いのもありますが、怪奇ホラー色の強くなり実写ならではの面白さが見れました。男女関係のもつれって身近にある一番のホラーだと思うんですよね。

第1話「富豪村」3.7
第2話「くしゃがら」4.2
第3話「D.N.A」3.6
第4話「ザ・ラン」4.3
第5話「背中の正面」4.4
第6話「六壁坂」4.1
第7話「ホットサマー・マーサ」4.2
第8話「ジャンケン小僧」4.2
第9話「密漁海岸」4.1
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