天下の超かぼちゃ王大将軍

そして誰もいなくなった フランス版の天下の超かぼちゃ王大将軍のレビュー・感想・評価

3.0
原作見てないんやけど、アガサ・クリスティと「そして誰もいなくなった」ってワードだけは知ってて、監督がマーターズのパスカル・ロジェ監督ってのでめっちゃ期待して見た。

期待して見た結果、ん~、パスカル・ロジェって考えても、
アガサ・クリスティって考えても、
名前のインパクトに比べて、ド普通やったかな・・・。

普通って感想はあんまり好きではないんやが。

なんやろ、金田一少年の事件簿的な始まりと思いきや、
トリックとか、誰が犯人かっていう想像させる余地というか、
推理させる余地が全くなくて、ただ、一人一人過去回想とともに死んでいくだけという感じで。

しかも、その流れで言えば、あぁ、完全にコイツ犯人やんっていう、
まぁ古典だから古典的という表現は良いのか分からんが、
その辺り、パスカル・ロジェならトリッキーに仕掛けてくるはずという先入観もあって、普通にストレートパンチやったわ。

そう、「先入観」は駄目ってのは、そこに繋がると言えば繋がるかなぁ。

正直、推理要素無いなら、展開で魅せる他なく、
展開で魅せるなら、やっぱりラスト、一波乱、二波乱あってもいいわけで、
そもそも、登場人物、全員糞野郎ってので誰にも入り込めないしね。

何より、フランス映画と言うか、あっちのドラマ独特の、情緒が不安定なノリがね、逆に迫真さに欠けると言うか。

フランスは、もっとぶっ飛んだスプラッタとかの方が合ってる。
もしくは、理解不能なコメディとか。
振り切れた世界観の方が、あの情緒不安定に叫びまくる感じはね。

まぁそこは文化的な違いなんかなぁ。

正直、フランス映画観てると、フランス人と交流関係結べない自信があるわ。

ちょっとまぁ期待大過ぎて肩透かし食らった感じ。