mimitakoyaki

都会の男女の恋愛法のmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

都会の男女の恋愛法(2020年製作のドラマ)
3.4
チチャンウク感謝祭につき、出演作をあさっております。
「アンナラスマナラ」「最悪の悪」「ヒーラー」「あやしいパートナー」を見てきて、どれも魅力的なチチャンウクを拝めたのですが、この作品では、一途と言えばそうですが、突然姿を消した元カノが忘れられず未練たらしくいつまでも執着する建築家ジェオンの役で、彼女の真意が見えない苛立ちや裏切り、喪失感、疑念に苛まれ、七転八倒します。
良く言えば人間くさいのですが、感情的になって大声で怒鳴ったり捲し立てる人が苦手なのと、出会ってすぐに一目惚れのように強烈に惹かれるのはわかるけど、相手のことをまだよく知らない段階で、結婚とか言い出すなんで引くわ〜と思って、いくら天下のイケメン チチャンウクでもキャラがあまり共感できなかったです。

ジェオンの元カノであるウノも、諸事情あるのはわかるけど、いつまで経ってもちゃんと相手に自分の思いを伝えないからジェオンも苦しむし、2人がもどかしすぎてヤキモキしました。
そんなんで、ジェオンとウノの恋愛にはあまりのれなかったのですが、ウノとリニとゴンの幼馴染の関係がすごく良くて、男女であっても恋愛関係ではなく友情で結ばれていて、ありのままの自分でいられる気楽さや互いの存在の心強さがとても素敵でした。

チチャンウクは確かにイケメンなんですが、本作ではゴンを演じたリュギョンスの方が共感できて好きでした。
喧嘩したり遊んだり普段着の飾らない自分でいられる関係であり、だけど辛い時に話を黙って聞いてくれたり、さり気ない気遣いや優しさで寄り添ってくれ、いつも味方でいてくれる友達って最高です。

あと、倦怠期知らずの仲良しカップルであるリニとギョンジュンの終盤のエピソードは、リニの気持ちがすごく伝わってきて、胸が痛くなりました。
世間からは馬鹿にされそうな生き方でも、自分を恥じる事なくその生き方に満足してるのに、それを身近な人から否定されるのはつらいです。
生き方や価値観を認め合える関係が良いですね。

海辺の街での休暇は夢のように非日常でとても美しいのですが現実感がなかったので、こんな感じで仕事で成功してる裕福な人のキラキラを見せられたらやだなと心配してましたが、仕事や生活がままならない人達の事もちゃんと描かれていたのでまだ良かったです。
インタビュー形式は、カメラに対して語るのと現実のギャップを見せる意図はわかるのですが、そんなに効果的とも思わなかったし、普通の群像劇でも良かったような気がします。

サーフィンするチチャンウクがカッコイイのと、ジェオンが住んでる韓屋風の家がすごく素敵で良かったです。
最終話で唐突にミノのエピソードをぶっ込んできて尺を割く意味がワカラン。
ジェオンがサーフィンとかギターとかサーフボードの作り方とかカメラとか色々彼女に教えたがるのって、「バービー」で皮肉に描かれてたマンスプレイニングを思い出して、めちゃくちゃカッコイイのにピンとこない理由がわかった気がしました。

53
mimitakoyaki

mimitakoyaki