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サンクチュアリ -聖域-のはるのレビュー・感想・評価

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
4.0
今話題沸騰中の王道不良スポ根ドラマ。正直第6話までは面白いけどそんなに絶賛されるほどか?と思いながら観ていましたが、ラスト2話で大きく捲くってきました。

主人公を演じるのが一ノ瀬ワタルということで、個人的には『宮本から君へ』での最悪な役がめちゃくちゃ印象に残っているんですが、今回相当な肉体改造を経て挑んだ猿桜という役はまさに彼でしかありえないはまり役だったと思います。

本作で一番感心したところはよくもこれだけ力士役を集められたなというところで、一ノ瀬ワタルはもちろんその他のキャラクター、特に静内なんて超巨漢な力士なわけですからキャスト陣を揃えるだけでも一苦労だったと思います。

ストーリーとしては漫画的なお馴染みのパターンですが、だからこそ万人受けしやすく相撲という閉じた世界を描くうえでは良かったんじゃないでしょうか。江口カン監督の『ザ・ファブル』の頃から一貫しているスローペースで若干下世話な演出が個人的にはちょっと苦手なので前半はあまり乗り切れなかったものの、やっぱりラスト近辺は素晴らしかったと思います。
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