katom

バトル・オブ・モンスター 妖怪大乱戦のkatomのレビュー・感想・評価

3.4
頭疲れてるときとかにオススメですw
気楽に摩訶不思議な世界へ連れて行ってくれる適度なB級映画でした🤗

中国怪異小説の傑作と言われる『聊斎志異』が原作の摩訶不思議ファンタジー映画です。そしてvfxの技術力がなきゃきっと視覚化できないであろう現実離れした作品ですw

『聊斎志異』の中の陸判の若い頃のお話とのことです。万物は転生するという考え方の下で、転生を無理矢理食い止めた妖怪が代わりに強力な霊力を体内で育てるんですが、そうした考え方が自分には新鮮で面白かったです。そもそも妖怪や中国ファンタジーにあまり触れてこなかったので何をとっても新鮮さで溢れてました🤗
メロドラ要素が過剰に感じて笑ってしまいそうになりましたが、マーベルのシャンチーもそのような演出が目立ちましたし、これも中国映画の味なんでしょうか😌✨
中国映画の流儀をもっと知りたいです🥰

ところで、『聊斎志異』について調べてみたところ、妖怪や仙人、狐、鬼などが人間たちと不思議な交わりをなす500編近くに及ぶ短編集で日本には江戸時代に伝わり、佐藤春夫、国木田独歩らが傾倒し、芥川龍之介、太宰治、安岡章太郎らが翻案小説を書いてるみたいです。

太宰治の『竹青』なんかも『聊斎志異』から着想を得ている様です。竹青は冴えない人間の男が異世界転生して烏になり美女烏と出会うという不思議な物語ですがまさか元ネタが『聊斎志異』だったとは。

や〜。本作といい竹青といい、『聊斎志異』が下敷きになっている作品は不思議世界すぎて妙な癖があり、病みつきになりそうな予感がぷんぷんします🤗
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