この作品の主人公であるマーク・ライランスという俳優さん。
絶対どこかで観た俳優さんだと思っていたら、忘れもしない『ボーンズ・アンド・オール』の不気味なサリーだった…。
そんな彼が紳士服店の裁断師を演じ、真面目にスーツを仕立て、犯罪に巻き込まれていくという展開になり、繰り広げられていくワンシチュエーションの会話劇に、裁断師とギャングの嘘が絡まっていく。
私なら自分のお店に勝手に入ってこられたり、お店の物を荒らされるのは嫌だし、こんな人たちなら早く帰ってくれないかなと思ってしまいそう。
この作品、登場人物が少ないながら、それぞれの会話の中で、いろいろな背景が想像できた。
店内は洗練された雰囲気で素敵だったし、登場人物の一人を演じたゾーイ・ドゥイッチの衣裳がとにかく可愛い。
この作品で、マーク・ライランスのイメージが変わった、おしゃれな作品だったと思う。