大英帝国統治下のインドで、総督に連れ去られた村の少女マッリを助け出そうとデリーに潜入しているビームと、訳あって英国政府下の警察官として出世に執念を燃やすラーマは、互いの素性を知らずに列車の事故での救出劇をきっかけに友情を育むも、ビームがマッリの救出を実行に移す段階になり、ビームとラーマは己の大切にしているものをめぐり葛藤する、熱いお話。
２人の男たちの熱い友情をベースにした英雄譚に、超人的なアクション、奇想天外なギミック、ハイテンションから神秘的な楽曲のミュージカルをまじえたマサラムービー。マサラムービーはインド映画の基本フォーマットなのだが、古い作品に比べてかなり洗練されているように感じられ、日本人にも割ととっつきやすくなっている印象を受けた。それでも、一番とっつきやすいインド映画はヒューマンドラマ作品の『きっと、うまくいく』であることは変わらない気がする。
インドのマサラムービーも韓国のドラマ、日本のアニメのように世界に広がって行くのだろうか。
ややアクションや刑罰のシーンは流血がったりと少しグロめなので鑑賞注意。
