オレオレ

レンフィールドのオレオレのレビュー・感想・評価

レンフィールド(2023年製作の映画)
2.5
舞台設定は現在のニューオリンズ、ニコラス・ケイジがドラキュラで、彼の下僕レンフィールド役にニコラス・ホルト。
タイトル通り、このニコラス・ホルトが主人公で、いわゆるボスのパワハラに悩む青年として「AAミーティング」ならぬ、「パワハラ被害者アノニマス(?)の会」みたいなものに参加するシーンから始まる。
このWニックの配役と設定はドンピシャで、ケイジの白塗り大げさ演技と、いくつになっても悩める青年っぽいホルトがいつも腹を空かせながらご主人の言いなりになるか弱いレンフィールドをうまく演じている。特にケイジはめちゃくちゃ楽しそう!

なんだが・・・
この設定だけでそのあとは尻すぼみというか、話覚えていないというか・・・
オークアフィナの警官、その姉のFBI捜査員、地元ヤクザのママと小僧なんかが話に絡んでくるんだが、イマイチどうでもよい。
ホルトがケイジから逃れてやたらメルヘンな部屋で新生活をスタートさせたり(そしてドアマット文言に注意!)、ケイジの過剰演出に笑えたりするんだが、見終えて一週間もたつと、なんだっけか?という感じ。やたらグロかったなあ、ケイジが白かったなあ、オークアフィナの警官がまったく板についてなかったなあ、程度。

まあ、要するに、昔のレンタルビデオ店で、借りたかったトムクル新作がない!でも手ぶらで帰るのはしゃく!という時に借りる、「3本で一週間レンタルOK!」というやつのうちの一本ですな。
働き過ぎた週の金曜日、もう頭使いたくない、というときにおすすめです。
いや、悪くないんですよ、主役二人は・・・(あんまりフォローになってない)