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The Windshield Wiper(原題)の映画初心者のレビュー・感想・評価

The Windshield Wiper(原題)(2021年製作の映画)
3.8
ミエルゴ氏のアート性が全開。一目見るだけで彼によるものだとわかる個性の強さは流石。15分の作品かつゆったりとした進行なのに、何故か体感短く感じる。

What is Love?と投げかけ、多くの人間の生活の一瞬を描く。かなりのアート映画っぷりで主題に対して深く描くのではなく、とかく「俺のアートを見ろ」系作品。ただ、これだけの物量で描かれると、それで良いんだという気にもなってきます。ほんの一瞬の人間を描くだけで、彼等の背景を想像させてくれる。特に、終盤の墓の前に立つ老人男性なんてそれですよね。

彼のアートは写実的かつ荒い線、蛍光色を多様するスタイル。今回は蛍光色はさほど強くなく、写実性ある色使いをされていると思いました。

【総評】
俺のアートを見ろ系作品ですが、実際にアートが良いのでそれで良い。主題に対して深く描いていないですが、人間の人生の一瞬を切り取り、パッチワークのように見せていくと、「愛」の概念が浮かび上がる。
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