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ガザ 素顔の日常のごーのレビュー・感想・評価

ガザ 素顔の日常(2019年製作の映画)
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2019年製作の、天井のない監獄と言われるガザの日常と現実を撮った作品。

漁を営む家族の息子や、チェロを演奏することで日々の辛い思い紛らわす少女、陽気なタクシー運転手などの日常の営みが映される。
塀の外の兵士に向かって投石をする若者たち。兵士からは銃弾が浴びせられ、手足を撃たれてしまう。
子供を産んだある母親は「この子たちを産んでから3度も戦争があった。こんな世の中に産んで良かったのだろうか?」と疑問を投げかける。「私たちは生きたいだけ。傷つけられたり殺されたりしたくない」というセリフが刺さった。

ガザの人口密度は5,500人/平方kmで、東京都やシンガポールに近い。現在、そんな都市に無差別爆撃が行われている。あの母親の子供たちは4度目の戦争に巻き込まれてしまっている。この映画に出てきた人達は果たしてまだ生きておられるのだろうか?
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