Yuuki

バイオレント・ナイトのYuukiのレビュー・感想・評価

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)
4.8
クリスマス。ライトストーン家の豪邸に集まった家族たちだったが、財産3億ドル目当てに襲撃してきた武装集団の人質となる。そこに偶然居合わせたのは、子供たちにプレゼントを配るために立ち寄っていたやさぐれサンタクロース(本物)だった。サンタを信じる人質の女の子のため、プレゼント袋を鈍器に持ち替えて悪人たちを返り討ちにする!いけ!やれ!殺せ!ホッホッホ!な話

映画を愛し、映画に愛されているので試写会にて。いっつもありがとさん…。「ストレンジャーシングス」でホッパー署長を演じたデビッド・ハーバーが本物のサンタクロースに扮して、肉弾戦で武装集団をぶち殺していくという最高以外何物でもないシナリオのアクションバイオレンス。面白すぎっ!!!「処刑山」シリーズで類稀なるセンスを発揮したトミー・ウィルコラ監督とあって、本当に大満足としか言いようのないスーパーおもろクリスマスムービーでした

サンタクロースはかなりの酒飲みで、物欲主義の現代の子供にやや嫌気がさしているやさぐれ男。魔法は使えるがもちろん戦闘向きでは無いというスペックではあるものの、ここまで肉弾戦に強いバックグラウンドもなかなか今までになく独創的で奥行きが感じられて良かった!悪役のボスもあのジョン・レグイザモとあっちゃ〜最高に拍車がかかりますわな。太古の昔の実写マリオ映画でルイージ演じてたこと、わては忘れてまへんで…

さらにサンタはいないと親に言い聞かされつつも信じ続ける少女とトランシーバーを介して会話を重ねるうちに心を通わせ、逃げたい気持ちを抑えて立ち向かう覚悟を決めるという過程も実に清らかで素晴らしすぎ!銃撃戦、近接格闘、あのクリスマス映画のパロディなどなど、バトル描写も激しさとカッコよさと遊び心があって最後まで本当に楽しすぎる逸品でした。気持ちがええわい!公開は、2月とのこと。2月!?何故クリスマスシーズンに公開できなかったんだ…。本編は間違いなく最高なだけに、そこだけ配給会社は頑張って欲しかったな〜!とはいえ、圧倒的なオススメです。敬具
Yuuki

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