信者が多い映画なので、批判しずらいけど、私はいまいちな映画でした。
テーマはチャレンジなものだとは思うし、若い人のなかにはこうした事実があったことすら知らない人もいたかもだけど、
私は幼い頃、この辺の話しは当時のお年寄りからさんざん聞かされているし、(もしかしたらその人は殺していた側だったかも…)
言葉以上の生々しさは映画に感じなかった。
主張はリベラルだし、朝鮮人とも差別せず仲良くしましょうということを言ってるから、その点は批判できないけど、
台詞は説明的で不自然。熟れてない脚本という印象でした。
映像は、もともとリアルさを追求していない映画なのだろうけど、在日朝鮮人も農民も部落の人たちも、みんな小綺麗すぎ。
農民役の役者全員が泥がついてない映画ってはじめて見た。
主演クラスの永山瑛太、田中麗奈、東出昌大、井浦新の演技は決して悪くないけど、全体的には下手な演技が目立った。特には殺陣のシーンは酷かった。
私も舞台の時代劇に出演したことあるけど、芝居ですら、もう少し本当に刺してる感じに演じます。
日本の現実を知ると言う意味では決して悪い作品じゃないし、小学校あたりで教材のひとつとして見せるのは良いかもです。