ゲームクリエーターのフリアンと美術史を学ぶダイアナがプラド美術館に行ってゴヤの｢黒い絵｣を見るシーンがある。
ゴヤはカルロス4世の宮廷画家としても有名やけど、この｢黒い絵｣や戦争の悲惨さ残酷さ描いた絵も有名や(※)
もちろん、ゴヤは後世に残して教訓にする為に敢えて悲惨な絵を描いたと思うけど｢黒い絵｣の様に、人間の暗部や残酷な描写、悲惨な絵を描くのが好きやったのかもしれないな〜👹
バレエ少女を描いたドカは一生、少女に拘ったし、少女の裸を描いたバルティスの絵も今なら充分に危ない絵やしな〜😅
日本の漫画家とかでも同様の作品は多くあるわな〜
映画の会話の中でもクローネンバーグに言及してるしな・・・
芸術家には、かなり変態的な人が多いのは事実やし、それを創作の原動力にして結果として人間の内面にも迫る事が出来る☹️
イヤ、人間には実行には移さないけど、そんな人には明かせない裏の嗜好があるのも珍しく無いやろ・・・
だからこそ多くの人は絵画を見たり映画を見て、人知らない隠れた嗜好を満足させたり発散してる部分もあるかもしれない。
そして、隠された人間の本質に迫る事やし、自身を知る手掛かりにもなる🧐
フリアンもアーティストやったから時代が違ってたり、自身と向き合い、完成した作品として発表してたら展開は違ったかもな〜😔
ディアナも美術史を学んでた事も手伝ったのかはわからないけど、最終的にフリアンを理解したし、自分の隠れた嗜好も満足させる事が出来たんやな🧒
監督は誰もが変態的な性愛を持ってる事ではなく不完全さや秘密の中でお互いを見出す事を描きたかったと言ってるけど、フリアンとディアナの関係は、まさにソレやな💕
また、少年の家でフリアンを我に帰る役目を果たしたのも、そんな｢一枚の絵｣やった🤨
この映画は｢芸術｣を描いた映画とも言えるんやな😃
一見、不器用な男と女のラブストーリーに見えるけど、何か起こりそうな不穏な空気が漂ってる。
相変わらず決定的な場面は描かない・・・
そして、最終的に見た人には大きな問いかけを残して想像させて、考えさせるのは面白いし見事やったワ🤩
※ 今、国立西洋美術館でゴヤの｢戦争の惨禍｣の全場面を展示してます。
それにしてもプラド美術館に行きたいな〜🤣
