ハル

緑のざわめき Saga Sagaのハルのレビュー・感想・評価

緑のざわめき Saga Saga(2023年製作の映画)
3.0
『バカ塗りの娘』に続き、ヒューマントラストシネマ渋谷の舞台挨拶付きの回を鑑賞。

“描ききらない美学”をそのまま形にしたような作品。
鑑賞後の今はモヤモヤしかない。
なんだろ、この煮えきらない純情な感情は(懐かしいね、このフレーズ♫)
支離滅裂なようでいて、筋が通っているような気もする。

地元に帰ってきた響子の元カレがソウちゃん。
響子のストーカー奈緒子は響子の情報を得るため、本屋の店員をやってるソウちゃんと接触しエッチ。
響子の友達の絵里はマッチングアプリで知り合ったソウちゃんと2回目にエッチ。
冒頭の展開、人物相関図からして破天荒。

そこから過去のレイプ事件にまつわる血縁関係にまで話が及び、多面的に話が展開されていく。
主演は松井玲奈演じる響子だが、登場人物それぞれに比重は配分されているめ、“描いていない部分”を鑑賞者の想像力で補完しないといけない(支離滅裂に感じる方は多いと思う)

芝居に関しては松井玲奈の凛とした姿、立ち居振る舞いが素晴らしかった。
ただ、それ以上にインパクトを残していたのが岡崎紗絵。
「こわすぎ…」と何度も呟かせるほどの怪演。
常軌を逸した行動の数々、その理由は後々明かされていくがそれを踏まえても意味不明だった。

また、度肝を抜かれたシーンは道案内をしていた男子大学生が女に犯されるシーン。
脈絡もなくいきなりぶっ込まれる“手コキホラー”
羽交い締めにされ、押し倒され、女はパンツの中に手を突っ込む。
高速で動かし、出たものを舐めて一言「されたのは初めて?」
「こんな経験あるやつどこにもいねーよ…」と、思わず突っ込んだ(笑)

雑なのか粗いのか、それとも考え尽くされた作りなのか。
怪しげで不思議で掴みどころのない作品。
☆1つける方がいてもおかしくないように感じるほど尖りきったプロット。
現状はレビュー数が少なすぎるので、見た方いたら感想を聞かせてもらえると嬉しいです。
マジで何だこれ。
ハル

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