オーウェン

波紋のオーウェンのレビュー・感想・評価

波紋(2023年製作の映画)
3.7
いつもの荻上監督のようなスローライフを連想すると、まるで正反対な物語に驚くだろう。

波紋というタイトルの通り、自分のライフスタイルと別の者や存在が表れたとき、主婦の依子が縋ったのは新興宗教。

冒頭の水買いのシーンから、危ないことが分かる。
映画に出てくる水ビジネスは、ほぼ間違いなく危険な兆候。

水のボトルが並べられているとこ。
誰も死んでないのに、献花台のようなものが家にあったり、教祖に病気が治るだので怪しい薬を買わされたり。

「めがね」で踊っていたスローなダンスが、新興宗教でも活かされるというまさか。

庭のお手入れがラストに効いてくる演出。
吹っ切れたような終わり方が妙に心地よいが、これはハッピーエンドと捉えていいのだろう。
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