ボブおじさん

コカイン・ベアのボブおじさんのレビュー・感想・評価

コカイン・ベア(2023年製作の映画)
3.4
「鳥」と「鮫」以外の動物パニックムービーは全てB級説をまたもや証明した一作。まぁ作っている方もそれを認識していると見え、思いっきりやりたい放題やっている😅

実話を基にしていると言っているが、事実なのは森の上を飛ぶセスナ機から、麻薬の運び屋が投げ捨てたバッグからコカインを見つけた野生のクマが誤って食べてしまったところまで(その後クマはショック死)。つまり「コカインベアー」になってからは全てフィクションだ😅

森の中で消息を絶った娘を探すシングルマザーの捜索劇を縦軸に、コカインを探すギャング、警察、森林警備隊、第一発見者のカップルなどの登場人物がラリってハイになった凶暴なパキパキベアーに次々と襲われる。(何人かはドタバタの最中での射殺や事故死だが😅)

動物パニック映画のジャンルになるのだろうが、中盤からは完全にブラックならぬ〝ドラックジョーク〟予想と期待を裏切らぬ王道の〝B級動物パニックムービー〟でした😊



〈余談ですが〉
トンデモ映画のエンディングで〝レイ・リオッタに捧げる〟との字幕が出る。本作でギャングのボスを演じた彼のこれが遺作となってしまった。レイ・リオッタは、決して主役を張るようなスターではなかったが、一度見たら忘れられないインパクトのある目をした個性的な俳優だった。

彼を初めて見たのは『フィールド・オブ・ドリームス』での伝説の野球選手〝シューレス〟ジョー・ジャクソン。野球ファンなら誰もが知る悲劇の名選手の姿を初めて可視化した俳優がリオッタだった。

以降も『グッドフェローズ』『不法侵入』『コップランド』『ハンニバル』『アイデンティティー』などの作品で印象に残る役を演じていた。残念ながら彼の死はフィクションではない😢