このレビューはネタバレを含みます
観た人ならわかってもらえると思うが、一言で言ってしまえば、戦中を生きる少年が主人公の『千と千尋の神隠し』なんだろう。異世界で冒険を通じて成長して現実と向き合うという、ミヒャエル・エンデ的というか古典的なファンタジー。
異世界について言葉による説明はあまりなく、各シーンが何を意味しているのか、登場するクリチャーは何のメタファーなのかが分かりにくい。直感的にもわかりにくい。
あと、グロテスクなところと主人公の内面の踏み込み方や自己完結チックなところがちょっとエヴァンゲリオンっぽい。主人公や作り手が自己完結してしまうと分かりにくい作品になってしまうのは当然。