アカデミー賞ノミネートに絡んでくるであろうNetflixオリジナル作品。劇場では10月20日から一部劇場で公開されており、2023年11月3日から配信開始。
60歳を迎えフロリダ海峡を泳いで渡るという偉業に挑むこととなったスイマー、ダイアナ・ナイアドの実話を映画化。
アカデミー賞に4度ノミネートされている名優アネット・ベニングがダイアナを演じ、相棒のボニー役はアカデミー主演女優賞を2度受賞のジョディ・フォスター。
フロリダ海峡を泳いで渡るといってもあまりピンとこないが、その挑戦自体が死をも伴う可能性がある水泳界のエベレストと呼ばれる非常に激しいもの。
ただでさえ距離が長い上のに、その道程を阻むサメや毒クラゲの恐怖、潮の満ち引きなど運の要素も大きく、オーシャンスイムの最難関とされ、大変なお金・時間・命もかかる、誰もがやりたがらない過酷を極める大胆なチャレンジだ。
かと言って、重くなり過ぎないユーモアに溢れ、ふざけ過ぎないシリアスさもあり、バランスよく映画化されており、世の中にはこのような世界もあったのだと深く感銘を受けた。
諦めたらそこで試合終了とはいうが、今回の場合には死んでしまったら元も子もない。しかし、本作をみることで大概のことなら、年齢のせいにせず、挑もうという不屈の精神、ポジティブシンキングを手にいれられるかも知れない。