パリ、セーヌ川に浮かぶ船のデイケアセンターというユニークな存在を捉えたドキュメンタリー。
水面に照らされた木造建築の船に、橋を渡ってやってくる精神疾患のある人々を無料で迎え入れている。
創造的な活動を通じて社会復帰できるように促していて、この船ではみんなが表情が穏やか。
そんな状況から急転落下してまさかタイタニック号のように沈んでしまう!!!ということはもちろんなくて、ほのぼのとした時間が流れており、歌・絵・映画・本・料理など各々が好きなことに時間を忘れて没頭している様子が終始描かれる優しい映画。
こういうのがもっと広がったらいい気もするが、よく描き過ぎているような気もするし、日本ではどのような実態なのか気になるところ。
ベルリン映画祭銀熊賞。