horahuki

ヴァチカンのエクソシストのhorahukiのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.4
記録です。

悪魔憑き映画をエクソシスト必要論→自浄的組織改革映画へと持っていく中間管理職的お仕事ムービー。ラッセルクロウだし、『オーバーロード』の監督だし、物理で悪魔を倒してくパワー系脳筋かと勘違いしてた😂多少荒々しいけど、割と真っ当なエクソシスト映画!ローマカトリックのお偉いさん方も誰も悪魔なんて信じてなくて、トップエクソシストのクロウさんも疎まれ気味。教皇だけは悪魔いる派でクロウの味方。そんなクロウにヤバい悪魔が出たぞと依頼が来て根掘り葉掘り過去の嫌ーなことをバラされるっていう過去の罪からの解放再誕映画。いつも思うんだけど、この手の映画の「罪」ってだいたい同情の余地ありまくりなやつばっかよね。偶にはドギツイことしでかしたドクソなのが見たい!スペイン異端審問だから、ちょうどこの前見た『ペンデュラム』と同題材で、トルケマダとかの方面なのかな。あの異様なほどの異端審問の突き抜け感を悪魔憑き由来だと独自解釈することで人の愚かしさを過小解釈して善性信仰に強引に持っていく潔癖にも似た感覚は正直どうかと思うけれど、その分ローマカトリック側に悪性を持っていくのは好き。vsファシストを罪の根源に置き、悪魔経由でほんのりとその手をローマカトリックにまで伸ばして悪魔を忘れることは…っていう見て見ぬふりしてきた体制そのものを悪魔だとして内部改革的に“エクソシストは必要!”理論へと持っていく強引さも好き。

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