北アイルランドのベルファストにある男子小学校で実際に行われている哲学の授業の様子や、子どもたちとケヴィン校長をはじめとする教師たちの様子を収めたドキュメンタリー映画。
ケネス・ブラナー監督の『ベルファスト』を事前に観ていたこともあり、理解が深まった。
内戦の歴史があるからこそ、子どもたちにただ知識を教え躾けるのではなく、「自ら考え抜くこと」の重要性を学ばせる。
そして哲学の授業を行っていてもそれで全てが良くなるわけではなく、喧嘩やトラブルは普通に起こるのがリアル。
それでも自分で考え抜くこと、思索することをやめないことで、体制に流されず自分で物事を選択できる大人に成長できるんだろうな、と思った。
原題は『Young Plato』
小さな哲学者としてこのドキュメンタリーに出演している子どもたちと教員の未来が争いのないものであることを願わずにはいられない、淡々としているようで温かく見応えのあるドキュメンタリーだった。