Jellyfish

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命のJellyfishのレビュー・感想・評価

2.5
1850年代に起きた実話、ローマ教皇による7歳のユダヤ人少年「誘拐事件」を映画化。
7歳までユダヤ人としてユダヤ教の教義のもとで育てられ、その後カトリックのエリート教育を施された少年の複雑な心情。これって、昨日見た「アイアンクロー」と同じでは? 宗教とか国家とか家族とか、「ドグマ」ってつくづく呪いである。

全編、重厚なルックと演出で押し切る中、所々で見せるユーモラスな演出が良い息抜き。
史実を丁寧に描いてくれるので物語を表面的に理解するのは難しくない。しかし、ユダヤ教やカトリックの歴史的・文化的背景まで含めて味わうのは、日本人にはなかなかハードルが高いのではないかと思う。
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