Gran Turismo：ニール・ブロムカンプ監督、ジェイソン・ホール、ザック・ベイリン脚本、デヴィッド・ハーバー、オーランド・ブルーム、アーチー・マデクウェ、ジャイモン・フンスー出演、ローン・バルフ音楽、ジャック・ジューフレ撮影、2023年作品。日本発のゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話ベースの物語。
ドライビングゲーム「グランツーリスモ」に熱中する青年ヤン・マーデンボローは、同ゲームのトッププレイヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するため競いあわせて選抜するSCEと日産が主催するプログラム「GTアカデミー」に参加する事になり・・・・。
なかなか熱いサクセスストーリーだ！シュミレーション・ゲームの世界から現実のレーサーになれるのだろうか？！と観ていると、洗練された演出によってかなりのワクワク感を感じられて良かった。最近のレーサーもの「ラッシュ/プライドと友情」や「フォード&フェラーリ」成熟したプロのレーサー達の物語であったのと違い、素人の青年が苦難を乗り越えて一流のプロに駆け上がっていくプロセスも初々しくもあり凄く惹かれてしまった。
レース中の臨場感も素晴らしく、ディティールまでデザインされたガシェットや背景など映像も魅力的。挿入される音楽も洒落たポップを巧く使われていて格好イイと思う。個人的にはヤンがジャックを隣に乗せ運転を再開するシーンのWash/Bon Iver(ボン・イヴェール)の流れる静かな演出がツボ(笑)「第9地区」を撮ったニール・ブロムカンプ監督の新境地だろうか。次作も興味深い気がする。
迫力のカーアクションを楽しみながら元気も貰える作品。また観たいと思う。
