1chika

哀れなるものたちの1chikaのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ああ、自分の欲望の赴くままに生きるベラが死ぬほど眩しかった。もっと自由に、周りの目なんて気にせずに生きていきたい。自立して、女なんていうレッテルなんかに縛られなくて済む社会に生きたい。

ベイビーベラが生に目覚めて、一気に色鮮やかになった世界。フィアンセがいたって、冒険したくなったら出ていってみたいんだ。堅苦しことも、社会の規律も抜きだ。

ストーリーはもちろん、衣装も 装飾も カメラワークも 音楽も全てが本当に素晴らしかった。エンドロールも!
大人になるにつれて、哲学に手を出して、興味本位でパリの売春宿に就職し、社会主義に興味を持ち、最終的には医師を志すまで、彼女が進化するにつれて、彼女の風変わりな服装がどんどん変化していく姿にも心踊った。
*パリの売春宿で初日に着てるあの黄色いラテックスコートを “condom coat”と衣装担当であるHolly WaddingtonがVOGUEの取材で呼んでいた。なんて素敵なアイディア!

とにかく自由に生きるベラが、衣装や装飾と同じくらい輝いていたってわけ。
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