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Qodrat(原題)
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『Qodrat(原題)』に投稿された感想・評価

ヒロ吉

ヒロ吉の感想・評価

4.0
Amazonプライム・ビデオにて英字字幕鑑賞。

神父らしからぬ男が、ある一家に取り憑いた悪魔を祓う…

インドネシア版『ディヴァイン・フューリー』

子供も痛い目に遭い、親の目の前で殺す邪悪さ、幸せだった頃の家族の幻覚を見せる意地悪さ、手首を切ったりする流血描写もあるオカルトホラー!

悪魔に取り憑かれた少年が首を折られて死ぬOP、景気が良い!
それをFPS視点でやっており、吹っ飛んでいく場面もやってしまうから掴みとして超良い!

謎に格闘術を習得してるのオモロ!
要所でキレのある型アクションが観れて良かった!
格闘アクションは凄く良い!

悪魔に取り憑かれた車椅子の少年が枝切りバサミ?を凶器にして、這いつくばりながら母親を襲うシーンはホラー味もありながら、アクション的撮り方でとても良かった。
野犬に取り憑いたりする悪魔も悪意があって良い。

OPの掴みが良過ぎたので、中盤以降ももっと攻めた描写が欲しかったけど、バトルオカルトホラー映画としては手堅い作りで楽しめた。

『Ivanna』もそうやけど日本語字幕が無く、英字字幕なので粗方のあらすじやどういう状況か?っていうのはは分かるけど、やっぱり細かい部分は分からんね😢
アッラーは偉大なり

かつて息子の悪魔祓いに失敗して死なせてしまった神父が、再び同じ悪魔に挑むお話。


アマゾンプライムにて配信中のインドネシア産ホラーです。
タイトルは主人公の名前でもあるんだけど、正式な読み方はよく分からへん。コドゥラットかな?
今作はスカーモンタナさんのレビューで知ってキャストを観てみたらば、シラットマスターのチェチェップ・アリフ・ラマン(日本語では"セセプ"表記ですがここでは実際の発音に合わせています)がいるではありませんか!!!!って事で慌てて観ましたよ。
因みに字幕は英語かインドネシア語のみです。

同じくアマプラ配信のインドネシアホラー「Ivanna」と言い、日本とはまた違ったじめじめした薄暗さが印象的なホラーでございました。
正直なところ今作に出てくる悪魔は全然知らない奴でしたし、他の悪魔との違いもよく分からないんだけど結局いつも通り黒い液体を吐きながらカクカクしたりして襲い掛かってくるのでまぁ良いや。
途中でそこそこの出来のCG魔犬になって襲ったりもします。

ゴアって程の強烈な残酷描写はないものの、悪魔に騙されて少女が自分の手首をゆっくり切っていくシーンはゾッとしました。
幻覚で映るカットしていく度に血が溢れるバースデーケーキも中々気色悪い。
この手の作品って子どもが取り憑かれる事が多い気がしますが、毎回子役の振り切りっぷりが弾けていて凄いなぁと改めて思いましたよ。

あと祓う時に「アッラーの名の下に~」みたいに言うのは勿論、普通のシーンでも凄い「アッラー」って言葉が出てきます。「パルプ・フィクション」のFワードばりに出てきます。
もう何か英語字幕でよく分からなくなった箇所があっても「アッラー」の文字があったら、取り敢えずアッラーを褒め称えているんだろうなぁ、で乗り切れんじゃないかってくらい。

後半では神父同士のバトルもありまして、ここは各々、特に主人公の動きを観るにシラットだとは思います。
打撃は俺が何百回も観ているイコ・ウワイスのそれとはちょっと違いましたが、両腕で抑えるとこや片手で受ける所等々防御面はかなりシラットっぽくて何やかんやでここが一番好きな場面だったりします。
インドネシアの神父はシラットも使える!!!

ただね、一つ圧倒的な不満が。
チェチェップさん、全く戦わないんですけど……
一応主人公の師とも言える存在なんだけど、病に倒れており寝たきりの状態。
何と出番の9割がベッドで寝ているという、チェチェップ目当てで観た身としては残念過ぎて失禁しそうになりました。
どうやらチェチェップは先述したアクションシーンの振付けを担当していたってことで、その流れでちょこっと出演もしたのでしょう。

そんな訳でそこの不満を除けばアグレッシブなエクソシスト映画としてちゃんと楽しめる内容でした。
最後にQodrat Will Returnって出ていたのでいつか続編やりそうですね。

余談ですが、俺の大好きなイコ・ウワイスの次なる出演作はフライング・ロータスによるSFスリラー"Ash"だそうです。
まだ出演が発表されただけでどんな役かも分かりませんが、SFスリラーにイコさんかぁ。
主役ではないみたいですが、最悪出番少な目でも「スカイライン 奪還」の時みたいに要所要所でバシッと格好良いアクションを見せてくれるなら良いですね。