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『バーヌ』に投稿された感想・評価

Omizu

Omizuの感想・評価

4.5
アゼルバイジャンの女性監督による長編デビュー作。自ら脚本、主演もつとめている。脚本をビエンナーレ・カレッジ・シネマに認められ制作され、昨年のヴェネツィア映画祭でプレミアされた。

素晴らしい。アゼルバイジャン映画って初めてな気がするけど、こんなにレベル高いのか。監督・脚本・主演のターミナ・ラファエラさん、すごく才能があると思う。デビュー作とは思えない完成度。演技も素晴らしい。

親権をめぐって争い別居中の夫婦だが、目を離した隙に夫が子供をさらってしまう。警察に訴えても「家庭の問題だ」と取り合ってくれない。

この背景にはアゼルバイジャンとアルメニアの領土紛争があり、それと親権争いを重ね合わせる構成が見事。

色んな人に証言を頼みにいくバーヌだが、ことごとく断られる。その過程でこの夫婦のある問題が明らかになっていく。情報の出し方がすごく上手い。

元の家、というか夫の実家(金持ち)で働いている家政婦さんが鍵になっている。ここで背景にある紛争が大きな意味を持って立ち現れる。

家政婦は「これ以上息子を失う母を見たくない」と言う。アゼルバイジャンが領土を取り戻し歓喜する民衆、そこで息子は「僕たち勝ったの?」と。このセリフも深い。何も答えないバーヌ、そして民衆の間を通り過ぎていく家政婦。この描写が素晴らしくスマート。

監督は「世界的なパンデミックの只中にあっても、私たちは国家間の戦争や敵対関係を目の当たりにしています。その根底にあるのは、戦争や憎しみを駆り立てるナショナリズムであり、家父長主義によって生み出され、導かれる思想です。」と述べている。

まさしく映画的な豊かな演出でそのメッセージが伝わってくる。

これは普通に劇場公開レベルだし、今のところ今年ベスト級によかった。この監督、要注目!
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて。

家父長制と性差別的価値観残るアゼルバイジャンで息子の親権を獲得しようと奮闘する母親の姿を描いたもの。
タミナ・ラファエラ監督脚本主演。
紛争(第二次ナゴルノ・カラバフ紛争)と親権を巡るバーヌの闘いが時折重なって見える。
兵士万歳、強い男性を讃えよ的な雰囲気は、バーヌの離婚した旦那への周囲の称賛の目とどこか似てる。

旦那のDVを訴えても誰も信じてくれず、親権裁判で証言してくれる協力者を探すがどこへ行っても逆風(旦那には追い風)。
真実が権力や同調圧力の中で揉み消されていく様子は、規模を変えれば企業や国家の悪事隠蔽にも似ていて不快なことこの上なかった。

ただ、この映画ではバーヌ側も完全な善人とは描かれていなくて、自分のために必死すぎて周りがあまり見えていない様子や迷惑かける様子も描かれていた。

そして本当に頼ることが出来るのはやはり母なんだな。例え関係が良好ではなくても、理解者になってくれたのは救いだった。

女性が社会的弱者とされてしまっている状況で、そこから助ける訳でもなく、サポートする訳でもなく、モラハラパワハラあり正反対の外面と本性を使い分ける旦那。見ていて反吐が出るよ…😱
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023
国際コンペティション

【あらすじ】
争乱の中、ひとり息子の親権を求め闘う母。
アゼルバイジャン発のエネルギッシュなヒューマンドラマ。
第二次ナゴルノ・カラバフ紛争末期の混乱の中、社会的権力を持つ夫に息子を連れ去られたバーヌは、親権を求め闘い始める。皆が夫の報復を怖れ証言を拒む中、彼女を援護する証言を探す猶予は4日間しかなかった。