吉田ジャスティスカツヲ

市子の吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

市子(2023年製作の映画)
4.7
まぁFilmarksのあらすじが正しいので、まずはソチラをご覧ください。
キキがパン屋🍰で働くお話でした。

自分の力だけではどうにもならない境遇を背負った、主人公とその家族…
周囲にそれを訴えることも、助けを求めることもせず、取り返しのつかない事態を招きました😭
そんなにまで追い詰められたのは、社会の問題を自助や自己責任で片づけて臭いものに蓋をせんとする【日本独特の抑圧的な空気】からなのだと思われます。

このカット、やけに長いけれどこんなに尺を取らなくてもイイだろう?
もうわかったから残酷過ぎるから、もう止めてくれとなる場面も多々🤢

ロードムービーの趣もありまして、長い旅をしたような映画体験。
杉咲花をはじめ役者陣も全員素晴らしい👍
【熱量の高さと抑制が同時に効いた芝居】の調和がお見事です。


【時系列が頻繁に入れ替わる作品は】私も普段から苦手でして、序〜中盤まではデジタル年表での説明🕰️がありましたね。
それ以降は『今がいつか?』の表記が出てこなくなりますが、何故か自然と理解できている自分が居ました🤔


彼女ほどではないにせよ、多くを抱えながら誰にも相談できず、平静を装って生きている人は少なくないはず。
その痛みと哀しみに寄り添う作品でしたよ😔