ごー

ヤジと民主主義 劇場拡大版のごーのレビュー・感想・評価

-
本作監督と森監督のトーク付き試写会を鑑賞

2019年の参院選、札幌で当時の安倍首相の演説中に起きたヤジを警察が排除した問題のドキュメンタリー番組の映画版。前に映画で観たものと思ってたけどテレビだったみたい。

ヤジの当事者への取材や、その後の裁判の結果まで追っておりテレビ版とは大幅にアップデートされている。

安倍元首相とヤジと言えば2017年の都議員選挙中、秋葉原での演説中に、帰れ&辞めろコールが起こったが、この出来事を機に安倍陣営がヤジの排除に動いたものと思われる。実際に警察庁から各道府県警へ選挙演説中の警備に関する通達があったことが作中に触れられている。

初めに朝日新聞が報じ、他社がそれに追随した。警察や自民党を批判して大丈夫か?という配慮が働いたとのこと。

以下、Q&Aの内容。

また映画を撮るか?
森監督「撮っている、2025年公開を目指している。メディアもの。」

日本サイコーという番組が増えている、これはマスコミの忖度か?
森監督「忖度です。ジャーナリズムとしてそれでいいのか?釜山に行ったが以前はあった日本語の表記がなくなっている。日本が相手にされなくなっている。だからこそ逆に日本万歳したい人がいるんだと思う。自分の成功体験ばかりを声高に叫ぶ奴なんてやな奴だ。そんな奴とは話したくない。」

作中、警察庁から通達があった。報道の自由度ランキングも下がっている。この流れに抗うために一市民として何ができるか?
山崎監督「今は個人がメディアになれる。市民はメディアを動かす力がある。本作の映像も個人のものを借用している。マスメディアを信用して発信してほしい。」
森監督「ランキングは安倍政権下で下落した。メディア、社会、政治は同じレベルになる。どこが最初に変わるか?多分社会だと思う。教育が大事。」
ごー

ごー