心の持って行き所が分からない。
孤独を埋めることについての答えが導き出される。
アンドリュー・ヘイ監督の新作ということで去年から期待してた1作。
孤独と喪失、愛の物語。
同じマンションに住む男2人の出会いと、亡くなったはずの父と母との再会。
自らがゲイであることを1番愛を手放したくない相手に伝える事の痛みと開放。
親の反応も本音が返ってくるが、その関係性が確固なものになっていく様はリアルであり目頭が熱くなる。
まるで自分の気持ちが映し出されている様。
僕自身ゲイなので、この心理描写はかなり自身と重ねて観てしまいました。
親にとっては子供のままの記憶。
大人になった子供も子供のまま。
親の愛、また親への愛。
その想いの連鎖を美しく神秘的、エモーショナルに映し出した唯一無二の感覚を残す傑作。
場面全てが記憶に残る。
アンドリュー・スコットの名演たるや。
キャストは少ないだけあり、演技ひとつひとつ全てが素晴らしい。
確かにゲイよりもクィアの方が良い。
