方向性が異なる ADHD 傾向をもつ二人の女子高生のシスターフッド・ムービー。
ドラマとしての弱さは感じるものの、それを補って余りある当事者性で「じゅり」と「いと」を演じる二人の俳優がなかなか良い。わちゃわちゃして音量が大きい会話シーンとか、「おはようには、おはようじゃないのかよ」とか、家庭でも学校でも感じる生き辛さ、折り合いの悪さがよく表現されている。
ADHDではない (と思う) が、いろいろうまく出来ないのは、老人も一緒だよなとつくづく共感してしまった。
ADHD ってどんなものなのかを理解する上で、とてもよいスタートラインになる作品だと思う。